鶏胸肉のパサパサした感じがどうも好きになれない。
鶏胸肉って調理法が難しい。
そんな理由で鶏胸肉を夕飯食材の活用に躊躇しているあなた!!
リーズナブルでありながら美肌への即効性が期待できる食べ物が『鶏の胸肉』であることはご存知でしょうか。
パサパサ感で敬遠されがちな鶏胸肉も、驚異の美肌効果があるのであれば、夕飯メニューに必ず取り入れたくなるはずです。
だから、お教え致しましょう。
鶏胸肉の驚異の美肌効果とすぐにマネできる夕飯メニューレシピを。
目次
鶏胸肉の何がどういいの??
鶏胸肉のすごいところは、毎日100g食べることで、心身の疲れが取れるっていう疲労回復効果に優れているってところです。
「心身の疲れ」-これポイント!!
「疲れ」のメカニズム
人が疲れを感じるメカニズムはこうです。
運動やデスクワークなどの活動により細胞に酸素を取り込むことで、活性酸素が発生します。
活動細胞は活性酸素により損傷した部位から疲労物質FF(ファティーグ・ファクター)を発生させ、脳に「疲労」の信号を送り、人は疲れを感じるようになります。
疲労には、体の疲れと心の疲れがあります。全く違うように思う両者の「疲れ」ですが、その発生メカニズムというのは上図のとおり実は体中のどこでも一緒です。
心の疲れ(精神疲労)はストレス(人間関係や仕事の悩みなど)による負荷により自律神経細胞が錆びて傷ついた結果です。
デスクワークなどの精神作業においては頭が疲れます。
これは脳細胞や自律神経の細胞などが錆びて傷ついたせいです。
肉体労働や運動をした後には体が疲れたと感じますがこれは筋肉疲労ではありません。
激しい筋肉トレーニングを除いて、運動による疲れは運動負荷に合わせて脈拍、呼吸、体温を秒単位で調節する自律神経が疲弊することが原因です。
疲れた自律神経細胞は、防御反応として細胞からFFを発生させ「疲労」のシグナルを脳に送りますが、それだけでは活性酸素による細胞破壊が進む一方で、生命の危機にさらされてしまいます。
実は生命活動を維持するために、FFの他にFR(ファティーグ・リカバー・ファクター)という物質があるのです。
疲労回復のカギを握るこのFRは、FFが発生すると同時につくられる性質があります。
FRは、傷ついた細胞を修復して疲労を回復する役割を果たしてくれるありがたい存在です。
疲労回復物質FRのアレコレ
FRの発生が増加する状態というのがあります。
それは、副交感神経が優位になるリラックスした時や睡眠時。
つまり、仕事中など交感神経が優位に働く間はFRは増えにくく(疲れが溜まりやすく)家に帰ってリラックスし、しっかりと睡眠をとることでFRが発生して疲労が回復するという仕組み。
細胞破壊はこのようにして食い止められ、人間みな平等に快適ライフを送ることができるのです。
とはいえ、誰しも加齢に伴いFRの働きは悪くなります。
若いころはFFが発生するとすぐにFRが出てきて細胞を修復してくれていましたが、加齢とともにFRの反応が悪くなりFFの発生を止めきれなくなるのです。
加齢に伴い体が無理をきかなくなるのは、このFRの鈍化によるものです。
つまり、加齢に負けない疲れにくい身体を作るためには、FRの働きを高めてあげることが重要です。
「疲労感なき疲労」がキケン!!
過労死するのは人間だけと言うことをご存じでしょうか?
ライオンは決して過労死することはありません。
ライオンはどれだけ空腹で獲物を追っていても、疲れを感じたら獲物を追うのを止めます。
しかしヒトという動物は、意欲や達成感を司る前頭葉が他の動物にくらべて非常に発達しています。
そのおかげで数十万年の歴史の中で飛躍的に進歩してきたのですが、あまりにも肥大化して強くなった前頭葉が、時に動物本能が持つ「疲労感」というアラートを達成感や欲望の力で消してしまうことがあります。
そのため人間は、実際の体の疲れと脳が感じる「疲労感」が一致しない場合がよくあります。
疲れが貯まると体から脳に「休め」という警告が発せられ、それを受けて「眠る」「休憩する」といった疲労回復行動をとるのが普通。
ですが、脳が興奮状態だったり幸福感のある状態だったりすると前頭葉の力で警告が無視されることがあり、疲れを疲労感として感じなくなってしまいます。
疲れが貯まっているのにも関わらず、それを認識できない「疲労感なき疲労」…
ご自身の趣味に没頭され、充実した人生を謳歌されているレディーもたくさんいることでしょう。
仕事と趣味の両立や家事と趣味の両立。
はたまた、仕事が趣味!
なんて方も、なかにはいらっしゃるのではないでしょうか。
- 休む時間を削っても、大好きな趣味に没頭している時間が楽しくてやめられない!
- 楽しいと疲れも忘れる!
それではいけません。
すばらしく発達した前頭葉に流されてはなりません。
責任感があり、やりがいや使命感で行動するような人ほど、疲労が蓄積した状態にも関わらず趣味の楽しさや高揚感に脳がマスクされた「疲労感なき疲労」の状態が続きやすい傾向にあります。
そんな状態が続くと突然大病を患ってしまったり最悪過労死を招いてしまいます。
最強の抗疲労成分
長距離を飛び続けることで知られる渡り鳥は、アラスカからニュージーランドまで1万1千キロの距離を休まずに飛ぶことができます。
渡り鳥たちは、なぜ、飛び続けることができるのでしょうか。
飛ぶことが楽しいからではありません。
やりがいや使命感から飛んでいるのでもありません。
渡り鳥の羽の付け根部分には「イミダゾールペプチド」というアミノ酸成分が豊富に存在しています。
イミダゾールペプチドはFRを作り出す働きがあるとともに、体内の活性酸素を消去する強力な抗酸化作用を持っています。
これが運動する筋肉組織で作られることで疲労の原因となる活性酸素を抑えて、細胞が錆びにくくなり、疲れが早く回復するのです。
つまり、渡り鳥の驚異的な運動能力を支えているイミダゾールペプチドこそが、最強の「抗疲労成分」と言えます。イミダゾールペプチドは動物の骨格筋に多く含まれているのですが、豚や牛などの活動量の少ない動物の肉よりも、活動量の多い鳥の胸肉やササミ、マグロやカツオなど赤身の回遊魚に豊富に含まれています。
だから「鶏胸肉」がいいんです。
イミダゾールペプチドは口から摂取することで自律神経中枢付近にまで届くことが研究から明らかになっています。
つまり、イミダゾールペプチドを含む食品を食べることでFRを増やしやすくするだけでなく「疲れた」細胞目掛けてダイレクトに作用して活性酸素を消去する抗酸化効果を発揮します。
イミダゾールペプチドについてはヒトでの臨床試験が数多く行われていますが、どれも摂取群において優位に働きイミダゾールペプチド摂取による疲労回復効果および疲労予防効果が立証されています。
疲れにくく、さらに疲れても早く回復できる成分「イミダゾールペプチド」。
そんな素晴らしい抗疲労成分をサプリメントではなく、毎日の食事から手軽に摂取できたら嬉しいですよね。
実はそんな嬉しい事実があるんです!!
鶏胸肉100gを食べればイミダゾールペプチド有効量を摂取することは可能なんです!!
毎日続けて鶏胸肉100gを1週間食べ続けなくては臨床試験と同じ条件にはならないのですが、グラム数にはこだわらず、疲れにくい身体作りの一環として積極的に食しておくべき食材ではないでしょうか。
さいごに
何事にも頑張りたい意欲に満ちあふれたあなたにこそ率先して鶏胸肉を食してほしい理由、それは「疲労」と「老化」はメカニズムとしては同じだからです。
疲れていると、お肌も荒れるし、くすみも出るし…といったお肌の不調が多くありませんか?
そして何より、老けて見えませんか??
「疲労」も「老化」も、活性酸素による細胞への攻撃により起こります。
活性酸素が一時的に細胞を傷つけるのが「疲労」、細胞の傷が癒えないまま傷跡になるのが「老化」です。
体の疲れが抜けない状態で何日も過ごすことがあると、細胞が修復しきれていないところにさらに負荷がかかり傷跡も残りやすくなります。
つまり、疲れを放っておくということは、老化のペースを促進することに他ならないのです。
その日の疲れをその日のうちにケアできれば、こまめに細胞が修復され、若さを保つアンチエイジングにつながります。
大切なのは、疲労を慢性化させないことです。
ストレスの多い現代では難しいことかもしれませんが、生活習慣の見直しや食事を工夫することで、疲れをためない身体作りを心掛けてください。
美肌は一日にしてならず!